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Pentium IIでドミノ倒し

■ 更新履歴
2003/01/20 新規登録
2003/05/05 100個達成

# 書きながら過去を懐かしんでいるため、ちぃ〜と語りっぽいのは勘弁。

 インテルが初めてカートリッジを使用したCPU。コンシューマ向け初のセカンドキャッシュ統合、そしてP6アーキテクチャ。
 それがPentium IIだ。

全景

 1997年、誰よりも早くPentium IIを手に入れた。クロックは266MHz。

 それまでがDX4 100MHzだったから大きな進歩だ。ちなみにその前は16MHz。(更に前は4.77MHz)

裏 上

 ファミコンのカセット…なんていう酷評もあった。

コネクタ部

 これがコネクタ部だ。まさにファミコン。AGPみたいに、2段になった端子に注目。

 カートリッジに倣って、ヒートシンクも巨大だ。

通常のヒートシンク 巨大ヒートシンク

 当時はCPUにファンをつけるなんて当時はまだ少数派。こんなでかいヒートシンクも…。

 同時にクロックアップがはやり始めた時期で、殻割りB21マスク…なんて言葉が流行った。
 下の写真は、その殻割りを行ったPentium II。

CPUダイ TagRAM

 左の写真中央にあるのがPentium II様。初期のPentium IIなのでKlamathコア。(後期型はFSB100MHz版と同じDeschutesコア)
 左右にあるのがセカンドキャッシュ。CPUクロックの半分で動作する。

 右の写真はその裏面。中央にあるのがセカンドキャッシュのコントローラ+TagRAM(タグラム)。
 セカンドキャッシュには7ns(140MHz)のチップが4つ載っている。(表2個+裏2個)

 おまけ:B21マスクとは、文字通りカートリッジのB21ピンをマスク(絶縁)すること。こうすると、マザーボードからFSB100MHzのCPUに見えるようになる。


 …で本題。

 Pentium II 266MHzだが、発売当時は10万円を優に越える価格で販売されていた。
 この価格からも、超ハイエンドだということが想像できると思う。

 しかし今は21世紀。発売から5年を経過したCPUは、大量に中古市場に出回っている。
 そんなわけで…当時のハイエンドCPU、Pentium II 266MHzを買って当時のブルジョワ気分を味わおうではないか!

 やや強引に目的を整理してみよう…

  • 対象は、思い出いっぱいのPentium II 266MHz
  • 沢山欲しい
  • 動作の可否は問わない
  • 見た目がきれいなヤツ
  • 単価1,000円以下
  • いたるところで、ブルジョワ気分を味わう

 ざっと見た感じ、相場は1,000〜3,000円といったところだ。動作確認済みのものだと、5,000円近い店もあった。
 しかし偶然通りかかったツクモで、路上に放り出されたPentium IIを発見した。

 ジャンク屋ばかりを探していた自分には、目からうろこ、棚から牡丹餅、貧乏ヒマ無し(関係ないか)。
 そして単価880円と十分に安い。見た目もそこそこだ。数量も20以上はある。

20個×880円×1.05=18,480円…ちょっと高いな(←ブルジョワっぽくない)

 その場にしゃがみこんで、Pentium IIを漁ってみる。
 まずはsSpecをチェック…。

 sSpecとはインテルで使われている製品番号だ。同じPentium II 266MHzでも、コアの世代や微妙な仕様によって異なるsSpecが付与されている。
 SL2YKとかSL2W8を知らないオーバークロッカーはモグリだ!(いろいろあって、オーバークロックに有利)

 どうも、sSpecがSL265とSL2HEがあるようだ。
 SL265は初期のPentium II 266MHz、SL2HEは初期のPentium II 266MHz with ECCだ。
 どちらも各系統の初期型だが、ECC版は数ヶ月遅れで販売されており、コアの世代が異なる。

 ECC版は、その名の通りセカンドキャッシュにエラー訂正機能を付加したもので、まさにサーバー向けのブルジョワCPUだ。
 よし、これにしよう!

 ひとつ、ふたつ、みっつ…全部で11個ある。(前日に3つ入手済みなのは秘密だ)
 ここでひとつの事実が判明した。

 ヒートシンク付きのPentium IIは、7個以上を同時に持てない!

 …2回に分けてレジに運び、会計。

 店員はいたって冷静。非常につまらない…。

 ひとつひとつ、丁寧にPOSに通す。ヒマなのか?
 そして、これまた丁寧に個々をエアクッションで包みだす。

 思わず…「紙袋に放り込んでください」。

 結局、11個×880円×1.05=10,164円となった。

レシート

 記念(?)に領収書も書いてもらった。

 そして店員から驚きの言葉が…。

レジ担当: 初期不良交換は、1週間までとなります。
《数秒間の沈黙》
横の店員: …いや、保証はないですよ。全く。

 動揺しているのか?


紙袋

 さて、どうしたものか…。

 とりあえず、Pentium IIに埋もれてみた。

埋もれた


 そして、表題でもあるドミノ倒しを…。

ドミノ通常版

 この写真は、素人がやる並べ方だ。

 ブルジョアは、立てて並べるのだ。

これを見よ!(MPEG動画:91KB)


■ 100個達成(2003/05/05)

100個!!

 アタッシュケースに収めてみた。(^^;

 ちなみに100個を達成したのは2月23日のこと。…結構前だなぁ。

 これでドミノ…って短いよなぁ。誰か『200個集めなさい!』って、背中を押してくれないかなぁ。

本日の発掘………なんか、メチャメチャ嬉しい!

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